災害医療

皆さんは災害医療という言葉をご存じでしょうか?

2011 年の東日本大震災や令和元年の台風19 号の豪雨災害で、自衛隊、消防、警察などが出動して被災者を救助している場面をテレビなどで見たことがある人が多いと思います。そして、その中に救助された人をその場で治療している災害医療チームを見たことがある人は多いと思います。

大きな災害の場合、被災地では病院や診療所なども被災しているため傷病者を助ける事ができない状況に陥ってしまいます。そのため、全国から医療チームが被災地に集結し被災地の医師会と協働して活動をしているのです。これを災害医療と言います。

記憶に新しい災害と言えばやはり令和元年の台風19号です。関東平野を流れる利根川も急激に水位が上昇して洪水の危機にさらされていました。そのため、北川辺地域、大利根地区、樋遣地区、大越地区に真夜中の緊急広域避難指示が出され、約8000人が緊急的な避難行動をとりました。幸いにも破堤や洪水発生には至りませんでしたが水位は破堤まであとわずかにまで迫っていたのです。

もし破堤していたら、もし多くの傷病者が生じてしまったら、いろいろな事態を想定して一人でも多くの人を救える準備を整えなければなりません。そのために当時の災害対応として災害対策木部に当医師会も参加し、初めて市との連携をとり対応しました。

受援力

皆さんは『受援力』いう言葉をご存じでしょうか?

災害が起こると被災地の外から多くのボランティアが駆けつけて被災地の人を支援して くれます。これらのボランティアを地域で受け入れる環境・知恵などのことを『受援力』と言います。この『受援力』がないとせっかく支援に駆けつけてくれたボランティア達の力をうまく引き出すことができないのです。

災害医療でも同じような事が言えます。この加須市が被災地になった場合 、全国から多くの医療支援チームがやってきます。この災害医療チームの働きを最大限に引き出すためには当医師会が主導して災害医療のコーディネートをする必要があるのです。

災害時には、避難所へ大勢の人々が集まって来ます。この避難者のほとんどがいつも診療している地域の患者さんでかかりつけ医である我々がよく知っている人たちです。避難所や救護所の皆さんにとっても日頃から顔見知りの医師をはじめとする各医療スタッフが対応してくれることは、避難生活をしている方々にとって非常に心強くまた安心できることと思います。地域で災害対応ができる体制をつくることが大切なことと考えております 。

JMAT(日本医師会災害医療チーム)

日本医師会が編成する災害医療チームのことをJMAT(日本医師会災害医療チーム)と言います。被災地へ支援に駆けつけるチームを支援JMAT、被災地で支援JMATと協働して活動する地元医師会のJMATを被災地JMATと言います。

加須で災害が発生した場合、この被災地JMAT機能を維持する必要があるため、平時から加須市の危機管理防災課や医療体制推進課と定期的に会合を持ち連携を図って参ります。

JMATメンバー

福島祐一本町福島クリニック
武正寿明武正医院
山崎貴充山崎医院
神沼丈寛神沼整形外科医院
篠﨑浩之篠﨑医院